ゲッタウェイ スーパースネーク


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これも知らない映画。

手に汗握るアクション。

 

ある日妻が拉致されて脅されるまま危険運転を繰り返す男と、巻き込まれた少女の

物語。

 

とにかくカーチェイスが凄かった。

お互い盗難車だと思っている男と少女の反目から協力に進む時間、

見えない加害者の姿と意図、何処から監視しているのか、何故彼らなのか。

 

荒唐無稽と切って捨てるには機械化された故に証拠の捏造が容易になった昨今では

現実的で、それ故に素朴な恐怖を誘う。

 

命令されるままの男が少女のおかげで反撃に出れるようになるのも現代的で良い。

資金が現金ではなく数字としてコンピューター上に存在するのみになった社会における

セキュリティーの仕組みと盲点を使った犯罪というのも興味深い。

 

役者も中々豪華だ。

 

最後まで不明な加害者の目的も、分かったように見えて曖昧なままだったのも、

怖さを煽っていい感じかもしれない。

 

無駄のない脚本で、お勧めだ。

 


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少女。

 


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男。

 

パニッシャー


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捜査官と麻薬組織との戦いを描く。

全く知らない映画だった。

 

FBIの潜入捜査官としてマフィアの摘発という成果を上げ、家族でプエルトリコ

休暇?移住?でやって来た主人公。

マフィアのボスの息子を殺したためにボスとその妻に恨まれた男は家族もろとも襲われ、本人以外は殺される。

 

復讐を胸に生き延びた彼は、安アパートに住んでボスの一家を壊滅させる為の準備を

始めるが・・・、という話。

 

アメリカ映画としては「よくある」題材。

だがしつこく麻薬汚染と暴力組織の問題を取り上げる事自体は良いと思う。

 

主人公の奮闘と共に安アパートで知り合った「恵まれない」境遇の人たちとの交流で

主人公の生きる糧が復讐だけで無くなって行く描写は微かな救いだった。

 

初めて「助けて」もらった彼が主人公の為に奮闘する気持ちは何となく理解出来た。

 

最後の場面では銃に拘る米国人の考えは想像出来たが、それでも家庭内暴力に使われて

いる現実を鑑みると、やはり銃規制は必要だと思う。

銃弾がスーパーのレジ脇にあるというのは、やはり異常だ。

 

腐敗は個人の諦めが元凶だという事を突きつける映画。

一見の価値あり。

 

 

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恵まれない者の奮闘と勇気。

 

 

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法治主義を実態のものとするための努力。

 

 

tanosiieiga.hatenablog.com

組織の腐敗とは。

個人の行動の重要性。

 

 

共謀家族


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タイに居住する中国系家族の物語。

 

高校生くらいの娘が優秀な学生への褒賞として林間学校?のような所に他の生徒たちと

宿泊した。

 

そこには切れ者警察局長を母に、市長候補を父にもつ生徒もいた。

 

その生徒は甘やかされた男子によくある素行不良な人物で、その娘をレイプし裸体を

撮影して、娘を脅した。

呼び出しに応じなければ裸体の画像をばら撒くと。

 

懊悩する様子に娘の母親が気付き、同行する。

そこで問題の人物から携帯電話を奪って画像を確保しようとするのだが、という話。

 

問題児の男子生徒の死亡からが本番の映画だが、どこにも似たような問題と事件が

存在するのだな、とつくづく嫌になる。

 

この映画は娘を守ろうと立ち上がる父親が主人公だが、やはり犯罪には犯罪で応じる

しか身を守る術はないのかとうんざりさせられる。

 

映画好きの主人公が映画の知識を生かして完全犯罪を企てる、というのは映画作品の主旨として皮肉であり、上手な設定だと思う。

 

最後に情に訴えられた主人公が自首するのも、基本的に真面目な人間だから通じるのだ、という事実を突きつけられているようで、がっかりだ。

 

加害者が失われているのも、被害者が捨て身になって戦ったからであり、泣き寝入りだったら、奪われるばかりなのだろうという事も容易に想像できる。

 

この映画は被害者である娘を責める人間が一人もいなかったのも良かった。

日本だったらうかつさを非難する人間がいないと逆に人を描けない映画かと思うところだが、タイは日本よりは情に厚いのだろう。

 

新鮮味はあまりないが、戦う父親の姿を見たい人にはお勧めする。

 

 

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滅亡した種族を復活させ、兵器利用まで企む人間の罪と罰

 

 

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朝鮮半島について、日本人も少しは知るべき。

娯楽映画として面白いし、導入にはいいと思う。

「保護者」である米・中・露、ついでに日本の残酷さも垣間見れるよ!

 

 

 

127時間


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実話が元ネタ。

遭難者の戦いの記録。

 

 

アメリカの砂漠地帯で経験豊富な男性が遭難した。

遭難の探索にボランティア活動を行っているような人物がだ。

 

自分を過信した彼は、誰にも行方を告げずにふらりと旅に出たので、行方不明者として

捜索願を出してもらえず、己の力で脱出するまで、誰にも気付いてもらえなかったのだ。

 

親からの電話も面倒がって応答しなかったつけがやってきたのだ。

 

疲れた彼の緊張や妄想、走馬灯を映像で見せられる。

降雨にも怯えるが、それの力を借りての脱出を夢見る。

ラジオ番組を想像して希望を持つが、ヘリコプターは影もない。

 

ついに決断して自力で脱出する。

 

池の水を飲む場面は、実際に飲んだのかと気になったが、些末な事だ。

 

諦めない事の大切さを教えてくれる。

緊張感の漂う映画なので、私は悪くなかった。

 


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モデルになった人物。

 

 

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山脈の姿を効果的に見せる。諦めない事の大事さを訴える映画だと思う。

ある会社員


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いわくつきの「会社」に勤める人間の話。

 

人によっては「あり得ない」と思うかもしれないが、韓国は軍事独裁国だったし、現在も米軍の存在は大きいし、十分あり得ると思う。

日本も似たようなものだが。

 

表向きは製鉄関連企業である会社だが、殺しを生業とする営業部署があった、という

設定。

主人公は恐らく些細な理由で入社し、大した疑問も持たずその仕事を続けてきた。

アルバイトで働いている若者を「死んだ」事にして逃がしてやってから歯車が狂い出す。

 

優秀な社員として結果を出してきたと思しき主人公も、疑念を持ったら即排除の対象になるようだ。

 

温情措置として退社を容認する事もなく、ただ排除のため殺害処分されるのみ。

悪事を事業として行い従事するという事は報われる事はなく使い捨てにされるだけという事なのだろう。

 

一般的な業務でも使い捨てが横行している現状はやはり問題だな。

 

荒唐無稽と断ずる前に、一度現状の残酷さについて想いを巡らす契機にもなり得る

作品だと思うので、いい映画だ。

 

格闘場面は迫力だった。

ハリウッド映画の「ジェーソン・ボーン」シリーズが好きな人は楽しめるだろうから、お勧めする。

 

 

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独裁政権の怖さ。

 


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これは色んな人に見て欲しい作品。

 

 

 

アンストッパブル


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列車の暴走事故。

想定をスピード感と現実味を持たせる演出は見事。

 

トニー・スコット監督作品。

彼の映画はデンゼル・ワシントン主演作が多いが、余程気が合うのかな?

評価が高いのは間違いなさそうだ。

 

合衆国東部で貨物車両の輸送中の事故。

ブレーキの甘さ。

初心者故のミスによる逆走。

 

どちらもあり得そう。

それを使って事故の原因と結果オーライの対処法にして見せた。

 

大袈裟なアクションもなく迫力十分。

娯楽作品としてのだいご味が詰まっていた。

 

監督の自死?は真に残念だ。

 

不必要な暴力もないので、お勧め。

 


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これは評価高い。人気もある。

異色の恋愛映画。

 


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お勧め作品。

ジーン・ハックマンが素晴らしい。

 


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言わずと知れた映画。

オープニングが最高。

 

 

イチケイのカラス


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これも原作あるらしい。

 

色んな社会問題を織り込んでいた。

 

 

型破りな判事が主人公。

職権を発動して審議を長引かせ、問題視されている。

しかし、これだけ不起訴が横行し、刑事事件の有罪率の異常な高さを誇る本邦で、裁判所の職権を発動したら裁判官が非難されるのはおかしい。

 

政府の行いを予め肯定する為に作られたような印象を与える判決も出される現在、裁判所の政府からの独立を確保する為に職権をむしろどんどん発動させるべきではないかと

思えるくらいだ。

 

この映画で扱われる事件については、自衛隊と漁船の衝突事件や、大企業の工場排水における土壌汚染、企業に依存する地元による隠蔽工作という日本の現実にある問題を

取り上げ、法律家としての志と現実の法曹3者の行いの差を描写する事で重層構造になっている。

女性差別問題も一応あったかな。

 

刑事事件として被疑者になった事で問題が取り上げられ是正措置に繋げる事が出来た、という日本の隠蔽ありきの問題についても触れられていた。

真面目に訴えるだけだと無視される問題は深刻だ。

 

主人公と周囲の信頼関係も良かった。

色々お互い考えが違っても攻撃したり排除したりせず協力出来る点は協力し合うというのは日本では困難なようだが、この映画の作中では行われている。

 

ヒロイン?が信用した身近な人から裏切られたりもしたが、彼女なら諦めずに立ち上がるだろうと思わせてくれる所も良かった。

恋愛場面がほぼ無いのもいい。

年齢の離れた恋愛描写は食傷気味である。

 

映画としては安心して見られる。

安定した邦画の印象。

 

それと「国防」というといつも武器弾薬の製造の話だが、日本の映画関係者やマスコミ・議員は武器弾薬さえあれば国防に繋がると本気で思っているのか?

「国防」と言えば何をしても許されると考えてはいないか?

「長年の研究」とやらはそんなに大層なものか?

これだけ貧困層を拡大させ放置している状態で語る「国防」にどれほどの価値と意味が

あるというのだろうか?

少しは疑問を持たないのか?

 

・・・まあいい。

無難な映画で悪くはない。

不愉快な人物も描写もほぼないので気分転換にどうぞ。

 


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「国防」を主張していた映画。

良くも悪くも邦画だという印象。

 


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工場汚染関連。力作。

 

 

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米国の司法制度の問題点を扱った映画。隠蔽工作あり。