ろくでなしだと思っていたけど実はいい人だった・・・という映画。
借金を作り妻子にさんざん苦労をかけた父親が死に、兄弟は葬儀で再開する。
形ばかりの葬式を行い、参列者の語る父の思い出に、積年の怒りが和らぐ。
最後は父親は嫌いだったけど、困っている人をほっとけない人だったと知れて
良かった、葬式をして良かった、いい話だねー。
どこがいい話なんだ?
目先の感情に流されていい顔したつけを身内に押し付けているだけ。
外面はいいけど逆らえない身内には迷惑な存在、ていう類のタチの悪い人間。
どこにでもいるタイプの人間。
すぐいい思い出に転嫁できるいい人たち。
葬儀に来てくれた人たちにいい顔しなかったらここまで苦労させられてないんだよ?
忘れたのか?
分かってないのか?
これぞ美しい日本の家族! というお話だった。
これ感動できる人は用心した方がいいと思う。
笹川美和 『家族の風景』 ※映画「blank13」(齊藤 工 長編初監督作品/主演:高橋一生)主題歌