【6.7公開】 『海獣の子供』 予告1(『Children of the Sea』 Official trailer 1 )
気になっていた映画。
行方不明になった子供がジュゴンに育てられて、人間離れした存在になった、という話。
主人公は彼らに共鳴するところがある少女。
哲学的な話だった。
画面は綺麗。
水のスピード感の描写は難しい、と言われるなか、海の大きさときらめきを表現し、
ワクワクさせてくれた。
子供を利用しようとする大人たちは、自然のパワーの前に門前払いを食らった格好。
宇宙の9割が暗黒物質、という判明した「事実」と、人間をリンクさせていたが、
少し傲慢では?
人の脳もごく一部の天才以外は9割使わないそうなので、一致しているともいえる。
「海獣の子供」が暗黒に輝く場面は、暗黒物質に飲み込まれ、その一部として自然に還るという暗喩なのかと思う。
画面を大きく使った壮大な演出に成功していたと思う。
色んな世代の人に見て欲しい。
アニメを色眼鏡で見ている人にこそ見てもらいたい作品。
主役はモノローグも多いので、喋っている時間は多い。
全く危うげないので、大した役者だろう。
最後の歌も良かった。
自然に還った少年たちも、主役の少女も、観客も、救われたような気がした。
米津玄師 MV「海の幽霊」Spirits of the Sea