多分コメディ。
冗談を突き詰めたらハードボイルドになる、という実験作。
笑いどころは沢山ある。
私は笑えなかった。
妙にリアルだった。
どの辺りが?
警察の思い込み激しく突っ走るところが。
主人公は悪い事はせいぜい無断欠勤と勝手に手紙を開封して読んだくらいで、
通信の秘密の侵害という立派な犯罪ではあるが、少なくとも射殺されるべき危険人物とは言えないはず。
昔なじみがヤクザ者になっていたばかりにどんどん危うい方向に行き、本人は何も知らないまま何故か殺人犯にされる、というもしかしたら現実にもあり得るのではないか、というドキドキ感がある。
警察を信頼している方は警察官の会話も心から笑えると思います。
私は何故こうも現実味があるんだろう。と最後まで思いながら視聴したため、
まったく愉快な気分になれなかった。
最後主人公は笑顔だったので幸せならいいのか、と思いつつ、それは違うだろう、というモヤモヤがずっと拭えず。
この映画を楽しめる恵まれた環境で生活したかったと切に思った。
映画としてはパニックコメディかな。
主人公は最後以外は特に危険な目に合わないのでそれほど不合理感はない。
大抵の人は楽しめると思う。
是非笑って見て欲しいです。
おまけ