名探偵ピカチュウ


『ポケモン 名探偵ピカチュウ』 予告編 (2019年)

 

ゲームで人気のキャラクター「ピカチュウ」が主人公の映画。

しかも探偵。それもしゃべる。可愛げはない。

尻尾は電流をイメージしてギザギザだった。

覚えていなかった。

 

ゲームの内の存在なのに敢えてぬいぐるみ風の質感を備えた造形にしている。

子どもに人気だからだろうか。

ポケモンたちが実態を伴って存在している世界。

人とポケモンが一緒に住んでいる。

 

大真面目にこんな設定の映画を考え、制作し、SFだかファンタジーだかアクション

だか推理ものだか色々ごちゃ混ぜの作品に仕立てた関係者には敬服する。

日本だったら誰かが馬鹿にして決して制作されないような気がする。

 

世界に冠たる娯楽産業を擁するアメリカでこれだけピカチュウポケモン

愛されている、というのは凄い事だし、ポケモンゲームの制作陣は嬉しいだろう。

しかしあれだけ「クールジャパン」だのと大風呂敷を広げたのに成果なしの日本の

現状を見ると情けない事この上ない。

 

それはともかく、映画はあくまで子どもが楽しめる作品だった。

本来の対象年齢向けという事で、それはそれでいいと思う。

動くポケモンが見れただけで感激、という人には素晴らしい映画だと思う。

 

私はそれなりに楽しめたので文句はない。

たまにはこんな映画も悪くない。

 


【名探偵ピカチュウ】第9章 ポケモンカーニバル [イベント・攻略シーンまとめ]

ぬいぐるみ風だと温かみというか、柔らかさがあるね。

 

スナイパー


Liberty Stands Still Trailer [2002]

 

狙撃手が一人の女性を狙う。

最初は拒否していた女性も諦めて自ら手錠に繋がれる。

その女性は米国の銃器メーカーの副社長、リバティ・ウォレス。

 

これは米国の表と裏を題材にした映画。

娯楽作品なのに重い事案に取り組んだ。

邦画も見習って欲しい。

 

犯人である狙撃手はリバティに要求する。

自由を謳う憲法修正第二条と銃社会米国の銃を持つ権利について。

 

最初は疑っていたリバティもだんだん狙撃手の話を信じるようになる。

ジャーナリストである上院議員の息子を銃撃し、全米ライフル協会から上院議員

切り離した後、リバティの夫である社長を呼びつける。

 

狙撃手の真の狙いは。

 

これは人は変わる事が出来る、というのが裏の主題かとも思う。

 

リバティが人質として捕らえられている場所は、劇場の近くであり、周囲にはビルが

立ち並ぶ。

銃撃の緊張感と、戦う自由としての言論の自由と銃保持の問題を絡ませ、

銃器メーカーと政界の繋がりを匂わせて銃社会の恐ろしさを実感させる。

 

最後は懺悔までしたリバティが、もしかしたら口約束ではなく本気で狙撃手としての

約束を果たすのではないかとわずかな希望を持てる。

 

リバティは、今後どうするのか。

 

これは一人の女性の成長物語であり、大義名分としての自由である戦争と、

個人の尊厳を守るための自由との戦いの物語でもある。

 

緊張感のある娯楽作品。

言論の自由と身を守る自由としての銃所持について考えてみないか。

 


"Brooklyn's Finest" - Official Trailer [HQ HD]

 

上記の映画はある意味上層部について。

こちらはいわゆる「現場」を扱った映画。

作品の基調も違う。興味のある方はどうぞ。

 

天使にラブソングを


I Will Follow Him  [日本語訳付き]  天使にラブ・ソングをより

 

微妙に恥ずかしい邦題だが、多分成功例。

久し振りに見たが、愉快な映画。

実は殺人事件が絡む犯罪映画でもあるが、ひたすら軽快。

歌の力は凄い。

 

しかし黒人女性である主人公を、何故白人しかいない修道院に押し込もうと

思ったのか。

それほど選択肢はないだろうから、それはいい。

目立ってはいけない主人公が目立ちまくるのも、ご愛敬。

 

信仰心の篤い人には強く出れない理由が、何となくわかった。

「神に許されるように」と勝手に懺悔されるのはコワい。

しかしこのやり方は本当の悪人には通じないのが難点。

 

もともと神への捧げものだから、音楽なら荘厳ミサ曲も、現代のポップスも、

神様から見れば大差ないかもしれない。

人間が思うほどには。

 

シスターたちと、我々観客に、どうか、幸いあらんことを。

 


【歌詞】My God (My Guy)/『天使にラブ・ソングを』より【映画】

 

 

イップ・マン 継承


ドニー・イェンやっぱり速い!『イップ・マン 継承』メイキング

 

実在の武術家が主人公。

流派の正当な後継争いが主題?

 

マイク・タイソンとの異種格闘は見せ場。

 

暴力で因縁付けして巻き上げる、どこにでもいるんだな、こういう悪徳事業者は。

いきなり息子を人質に取られる主人公。

その時一緒に囚われていた子供の親と後に戦う事に。

 

物語は単純。

ひたすら格闘。

それと夫婦愛。

 

アクションは速くて、キレがあり、美しい。

 

現在の香港に対する北京政府の問題もあるが、やはり外国の保護領というのは

住民にとっていいものではないと思った。

 


ドニー・イェン&アンディ・ラウが贈る究極の香港ノワール映画『追龍』日本版予告編

ストイックなアクションよりも犯罪映画の方が見慣れている。

 

テンタクルズ

 

テンタクルズ 40周年特別版 [Blu-ray]
 

 海洋パニック映画。

それなりに見れる。

 

母親がちょっと目を離した間に乳母車ごと赤ん坊が海に落ちた。

巨大なサメの存在が噂されるが・・・、という話。

 

緊張感は一応あるが、気楽に見れる。

途中でサメではなくタコだと分かる。

 

何故巨大化したのか匂わせる場面はあったが、説明はない。

エログロ描写もあまりない。

死体や血しぶきの類の代わりに、船の転覆や道具の散乱で死亡した事を提示する。

 

音楽も始終ゆったりしているし、恐怖感を煽る演出はあまりない。

変わった休暇を楽しむ映画として見るのもいいのでは。

 

結構有名な俳優が出演していた。

集客効果はあったのだろうか。

 


The Dead - Trailer

 

本作の監督ジョン・ヒューストンの遺作。

偉大な監督に拍手!

 

 

 

 

セブン・シスターズ


セブン・シスターズ 予告編

 

統制下の近未来が舞台。

 

「持続可能な未来」のために子どもを増やさない事を目指す法律が制定される。

その法律の施行以後に生まれた子は、保護局に確保され、「来る日まで」眠り続ける。

主人公は、その法の施行後に生まれた子ども。

 

7つ子として生まれた主人公は、姉妹たちと母親の名前「カレン・セットマン」を共有し、曜日ごとに一人ずつ外出する。

学校に通うようになった年齢から、大人になった現在も、続けている。

 

保護局に隠れ住んでいる事がばれた姉妹は、追われる身となるが、という話。

 

過酷な設定の物語だと思う。

公的には一人の人格を7人で分け合うというのは疲れるし、希望を持てない。

誰かが逃げ出す。

 

犯人は意外な人物だった。

一番真面目に取り組んでいた人間が疲れて投げ出し、一番拒否していた人間が守るために立ち向かう、というのは案外あり得る。

そういう意味で無理はないと言える。

 

ただ7つ子、というのはやはり不自然。

でも曜日ごと、という分かりやすい過酷さの描写のために必要だったのだと思う。

姉妹なのも、兄弟よりも官憲に追われる場合はより過酷だからだろう。

隠れ住んでいるだけなのに重罪犯のように武装した部隊が乗り込むのは権力の暴力性を端的に示していて良いと思う。

 

面白くはないが、一見の価値あり。

最後のオチは、残酷だと思う。

人間は勝手だから、あんなものだろうが。

 


1人で7人を演じ分ける ノオミ・ラパスが苦労を語る 映画『セブン・シスターズ』インタビュー映像

やはり大変だったらしい。

服装と化粧と話し方でちゃんと見分けついたよ。

 

 

 

 

 

 

 

バトルランナー


THE RUNNING MAN Soundtrack Score Suite Harold Faltermeyer

 

人気テレビ番組に主人公のシュワルツェネッガーが出演する話。

統制下のようだが、政治体制は不明。

軍事国家のようでもある。

 

完全に政府の御用機関になったテレビ局。

政府の意向に沿った番組のみ放送され、ニュースも迅速に画像処理され、権力側に

都合のいい形でのみ知らされる。

 

軍人? 警察官? だった主人公は政府の命令に背いたため、虐殺犯として

収容所送りになる。

仲間と共に脱走に成功した彼は、自宅に戻るが、そこには既に住人が。

逃走を図ったが、逮捕され、テレビ出演する事に。

 

人気番組は、殺人をショーとして見せるものだった・・・。

 

なかなかショッキングな設定の映画。

番組は、ローマの剣闘士あたりを参考にしているのかも。

ニュースを捏造する事に何の疑念もなく当たり前の日常になっている姿が恐怖だった。

 

古い映画だが、政府やマスコミの偽装工作が取り沙汰される昨今、やたら現実的。

戯画化しているから分かりにくいが、結構怖い話だ。

 

泣かせる映画もいいが、こういう作品も見て日頃使わないところを刺激して欲しい。

過剰なアクションに疲れた人にもおすすめだ。

 


映画「アルマーニ」日本版予告

こんな映画にも出演してた。

デザイナーが主役。超狭き門。垣間見るにはいいのでは。