捜査官と麻薬組織との戦いを描く。
全く知らない映画だった。
FBIの潜入捜査官としてマフィアの摘発という成果を上げ、家族でプエルトリコに
休暇?移住?でやって来た主人公。
マフィアのボスの息子を殺したためにボスとその妻に恨まれた男は家族もろとも襲われ、本人以外は殺される。
復讐を胸に生き延びた彼は、安アパートに住んでボスの一家を壊滅させる為の準備を
始めるが・・・、という話。
アメリカ映画としては「よくある」題材。
だがしつこく麻薬汚染と暴力組織の問題を取り上げる事自体は良いと思う。
主人公の奮闘と共に安アパートで知り合った「恵まれない」境遇の人たちとの交流で
主人公の生きる糧が復讐だけで無くなって行く描写は微かな救いだった。
初めて「助けて」もらった彼が主人公の為に奮闘する気持ちは何となく理解出来た。
最後の場面では銃に拘る米国人の考えは想像出来たが、それでも家庭内暴力に使われて
いる現実を鑑みると、やはり銃規制は必要だと思う。
銃弾がスーパーのレジ脇にあるというのは、やはり異常だ。
腐敗は個人の諦めが元凶だという事を突きつける映画。
一見の価値あり。
恵まれない者の奮闘と勇気。
法治主義を実態のものとするための努力。
組織の腐敗とは。
個人の行動の重要性。