シード


映画『シード ~生命の糧~』予告編

 

種を題材にした映画。

日本でも種子法廃止で問題になった。

知らない人の方が多い。

 

種子は完璧な生命体と言われる。

どんな条件でも死なずに、条件次第で復活でき、植物となり、命を育む。

そんな種子が、この100年ほどで94%失われたという。

勿論強欲な人間のせいだ。

 

農業の商業化により利益重視で特定の種類のみが栽培されるようになったためだ。

ジェファーソン大統領が無料で種子を提供しようとしたが、農業団体の反対で流れ、

種子は特許の対象になった。

植物が生み出すものを、工業製品と同列に並べたのだ。

第二次世界大戦以後、大規模に農薬が撒かれるようになった。

農家の負担軽減が理由だが、実際は大量に残った武器弾薬の原料を使うためとも。

これ以後化学企業が医薬・食品分野に進出するようになる。

 

現在では種子はほとんど化学企業が保持する。

GMO(遺伝子組み換え・ゲノム編集)の種子を農家に使わせて、利益を上げる。

GMOを育てると、土が変質し、本来の種子が芽吹かなくなる。

借金を抱えて自殺する農家が増え、インドでは社会問題に。

日本も、種苗法で自家採取が禁止され、他人事ではなくなった。

 

GMOは健康を脅かす。

GMO大手であるモンサントは自社従業員にはGMOを食べさせないとも。

何故そんなものに拘るのか。

 

植物の存在を脅かし、人の健康を危うくして化学企業に何の益が?

 

医薬品を売るためか?

病人が増えれば薬の売り上げもうなぎのぼりだ。

 

そのために大先達である植物の種子を排除するのか。

土を汚し、水を、空気を汚すのか。

大企業の利益のために。

人間とそれ以外のすべての種を危うくする事はそれこそ

天にあだなす行為と言えるのでは。

 

種子の保存は進んでいる。

しかし、現状では危うい。

貴方も、高額な有機農法野菜を購入して欲しい。

薬を飲むより、ましだろう。

化学企業の思うままにさせたら、つまらない。


種子法廃止とは何か