ピータールー


Peterloo - Official Trailer | Amazon Studios

 

お久しぶりです、しばらく映画見ていませんでした。

「ピータールーの虐殺」という実際の弾圧事件を基に作られた作品です。

1819年、ジョージ三世の時代、ワーテルローの戦勝に沸き立つ中、

マンチェスターの人々は飢えと貧困に喘ぎ、低賃金で働いていました。

収入は家賃と食料で消えていたとか。

現在の日本と変わりませんね。

 

自分たちの意見が無視されているのは選挙権がないからと考えた人々が、

生きるために自由を求める運動をし、危険視されて殺されます。

事件後、さらに弾圧は過酷になったとか。

 

映画の中で問題視されていた「穀物法」ですが、これはヴィクトリア女王が主役の

英国ドラマ「女王ヴィクトリア」でも言及されていました。

時のピール首相が政治生命をかけて穀物法を廃止に持ち込んだ事。

彼はそれで退陣する事になるのですが、人々が諦めなかった事で貴族たちの考えも

変わったという証左になるように思います。

民草にも生きる権利があると理解したのでしょう。

 

動画の彼は声に張りがあり、オペラのセリフのようにも聞こえたので、それで配役されたような気がしました。

 

別の運動家が「人々の利益と権力が乖離したとき、国家は容易く崩壊する」(うろ覚え)と語っていたのが、一番良い言葉だと思いました。

 

民主主義を資本主義や多数決だと思っている皆様にこそ見て頂きたい映画です。

 


Peterloo Featurette - The People of Peterloo (2019) | Movieclips Indie