ROMA | Teaser Trailer [HD] | Netflix
「ゼロ・グラビティ」が面白かったアルフォンソ・キュアロン監督の新作という事で見に行きました。
煽り文句は「叙情的な作品」だったと思います。
不特定多数に見せようと思えば、その辺りに落ち着くのは無難。
私の感想としては「二人の自分勝手な男と彼らに振り回されつつも助け合って生きていく女性たちの物語」ですね。子供たちも可愛いです。
過去を描くために、敢えてセピア色に統一したのでしょう。
日常を淡々と描いているだけですが、美しい風景と変化していく社会情勢の切り取りが巧みで、退屈な印象はありません。
家政婦である主人公を見捨てない雇用主を見ると、現代日本人の冷酷さに打ちのめされます。
雇用主の「大好き」という言葉が絵空事ではないというのが理解できると、救われた思いになりました。
タイトルの説明は最後までありませんでしたが、私は「全ての道はローマに通じる」から引っ張ってきたのかと解釈しました。
自分が生きた結果、後ろには道が出来ていて、それはローマに繋がる、という事かな、と。見た人全てが独自の解釈で、「ROMA」を見つければ良いと思います。
機会を作って見る事をお薦めします。
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