箱入り息子の恋


映画『箱入り息子の恋』予告編

 

初恋にドキドキする映画かと思ったが、現代の御伽噺だろう。

想像通りにしか展開しないが、それはそれでいいと思う。

悪くはないが、退屈。

 

主人公は35歳(多分)で、職場と家の往復で、休日は部屋に籠ってひたすらゲームをするだけ。

お相手は盲人でピアノを弾くのが趣味のようだ。

接点がなさそうだが、一目惚れの相手とお見合いで再開、というご都合主義も、ここまで主体性のない主人公を動かすためならやむなしだろう。

 

目の見えない娘のために安心できる相手を探したい親からは落第者の評価を受けるも、

娘とは友好的な関係を築く。

主人公の初恋は実るか?

 

御伽噺だから安心して見れる。

悪い人間も出てこない。

ただ、主人公は好きなものはないのだろうか?

そこが気になった。

ゲームだけでは飽きるはずだ。

周囲の事にも無関心。

けしかける同僚の女性はいいキャラクター。

 

最後は恐らくめでたしめでたしになるのではないか。

もしかして逆玉というものになるのか。

そんな現実的な話は不要。

これは御伽噺なのだから。

点字を習得したらしい主人公は努力家。

意思表示をするようになっただけでも良かった。

 

御伽噺を見たいときにどうぞ。

 


『箱入り息子の恋』星野源&夏帆インタビュー