アンタッチャブル


Ennio Morricone 映画「アンタッチャブル」 Main theme from THE UNTOUCHABLES

 

何回目の視聴だろうか。10回くらいは見たような気がする。

展開は大体頭に入っているし、特に驚きはないのだが、それでも画面を凝視している。

これが名作の力か。

 

1930年代のアル・カポネが支配するシカゴ。

禁酒法で荒稼ぎし、暴力で押さえつける。

市長から末端の警官まで買収されている。

財務省が特別調査チームを結成し、責任者として主人公のエリオット・ネスが捜査官

として赴任。

実話が元ネタ。

実際はもう少し大勢だったようだが、映画では4人に絞っている。

立ち入り捜査に失敗後、送り込まれてきた経理担当者が見つけた所得税脱税を根拠に

アル・カポネを逮捕、起訴に持ち込むという話。

 

マフィアが支配する街は、人名の価値が非常に軽い。

バンバン人が死ぬ。

それでも一つの街の話で一応済んでいる。

首相の公職選挙法違反容疑が発覚しても辞任の意思を示さず、自民党も首相を交代させようとしないとは、まったく異常だ。

当時の米国より現在の日本の腐敗の方が深刻なのではないか。

 

実話の映画化のはしりか。

音楽も、役者も皆カッコイイ。

ケビンコスナーはこの映画とイライジャ・ウッドと親子役を演じた野球の映画が

お薦めだ。

 

ついでだがアル・カポネをモチーフにしたという噂の「暗黒街の顔役」もお勧め。

 

IVCベストセレクション 暗黒街の顔役 [DVD]

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 ハワード・ホークス監督、ハワード・ヒューズ製作。

古さを感じさせず、飽きさせない。短めなのもいい。

アル・カポネが現役だった頃に作った映画。心意気を買ってくれ。