弁護士が犯人の正体を探っていく推理もの?
殺人事件が発生し、犯人として逮捕・基礎された男は殺人の履歴があり、
累犯として誰も犯人でない可能性を考慮しない人間だった。
主人公は物証が見つからない事を気にしていたようだ。
犯人は被害者が経営している工場で勤務していた。
前科持ちを雇い入れている模範的な経営者。
だが実態は?
被害者にはやはり裏の顔があった。
しかし本題は犯人の内面だ。
彼は言う事がころころ変わり、何を考えているか分からず、累犯で、信用がない。
同僚の弁護士も匙を投げる。
だが主人公は何か気になる。
あまりにも自分と異なるからか。
頭の中身も、育った環境も。
終盤には、犯人は序盤に主人公が語っていた事を自分の考えのように口にする。
話がころころ変わっていたのはこのためではないか。
取り調べ担当・面談した相手の話を受けて自分の事として話す。
「被影響性」というものか。
「自分は人を傷つける」と犯人。
「空っぽだ」と語る最初の事件の捜査員。
彼は最後は何かを見出して死ねたのだろうか。
深刻な題材を真面目に取り組み、映画化した。
できれば、娯楽作品にまで仕立てて欲しかった。
日本の司法の問題点についても取り上げているので、大勢の人に見て欲しい。
主役と犯人の二人の俳優は意外と容姿が似通っている。
敢えての配役かもしれない。
福山雅治 ✕ 役所広司 スペシャル対談(映画「三度目の殺人」)