ミッション・マンガル


『ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画』予告

 

実話を元にした映画。

恥ずかしながら私はこの話を知らなかった。

結構偉業だと思うのだが、日本ではあまり大きく取り上げなかったのでは?

 

それはさておき本編について。

天才科学者が月面探査機の打ち上げに失敗し、その責任を取って辞職した後、

火星探査機の打ち上げに取り組む話。

少ない予算と、ありあわせの材料を使い、米国とロシアでも難しく、中国も失敗した

火星への探査機到達を目指す。

 

荒唐無稽だと主人公自身も発言したような計画を、やる気も人員も不足している状態

から成功に導いた話なので、面白い事間違いなし。

 

エースとして扱われない女性や年配の人物を起用し、軽量化と燃料軽減で経費削減に

取り組む。

廃材であるプラスチックを金属と混ぜて再利用するなど、環境問題への対応も

ぬかりない。

 

登場人物の人間関係は実際とは異なるだろうが、物語の構成要件として十分な描写が

あった。

どの国でもどんな職業でもついて回る嫁姑問題、妻に退職して欲しいらしい夫、

不倫問題、等色々な社会問題も織り込まれていた。

 

主人公が上司としてセクハラ等と無縁な点と、朗らかな笑顔が、理想的な上司だと

思わせ、チームの一員になれたような疑似感を持たせてくれて良かった。

不必要な性的描写がないのも好印象。

 

科学者の心得を語る主人公はカッコよかった。

学問を軽視している日本の権力者や、それ以外の人にも見て欲しい。

前向きな気分になれる爽快な映画だ。

 


宇宙 インド初の火星探査機、マーズ・オービター・ミッション打ち上げ

 

実際の打ち上げ映像だと思われる。