野球に没頭する中学生の映画。
中学生に取って、学校が全てで逃げ場がなく、授業よりも何故か重視される部活の
息苦しさについて思い出した。
主人公は投手で、病気がちの弟の療養の為両親と母親の故郷に引っ越す事に。
そこで出会った捕手と組んで、上を目指す。
わけではなく、手探りの関係から、信頼し合う仲間になるまでの物語。
試合の描写はあるが、特別に大きな大会とか、重要な試合というものではなく、
あくまで日常の延長という描写に徹していた。
主人公は野球を重視しているが、あまり楽しそうではない理由も、後半には説明
される。
病弱な弟がいれば、兄は後回しにされるというのはある意味仕方ないが、放置される
側としては理解してもいつもだとしんどいのは当然なので、暗くならずにさり気なく
語られていて良かった。
体育教師も、段々「大人」としての側面が強調されたので、良かった。
最初はどうなることかと思ったものだが。
父親は割と美味しい役。主人公兄弟は可愛い。
野球の特別さは私には理解出来なかった。
少年の成長物語としてはいい出来。飽きさせなかった。
しかし教師が生徒の鞄ひっくり返して中身の確認とか合法なのか?
犯罪者なみの扱いだ。
毛色が違うけど面白い。
同じ主演者の映画。是非見て欲しい。現実が描かれている。
救済があるだけ現実よりは優しいけどね。