痛快アクション映画。
犯罪映画でもある。
「国家の仕事」を優先したために家族と別れた男が、成長した娘と「やり直す」
ために四苦八苦する話。
17歳になった娘が、友達と二人でパリに旅行に行くが、犯罪組織に目を付けられ、
誘拐される。
心配症の父親である主人公は、通話中であったために、誘拐犯とやり取りし、それを
手がかりに、犯人を追い詰めて行く。
カッコいいヒーロー映画だと思っている人が多いようだが、これは犯罪映画だと思う。
貧困地域の人間が、外国に来て手っ取り早く稼ぐために犯罪に手を染め、地元の警察関係者に金銭を払ってお目こぼしをしてもらい、より凶悪な犯罪を犯す。
残念ながら良くある話なのだろう。
男が女を使って男を相手に金を稼ぐ。
暴力と薬で従わせ、物品としてやり取りされる女性。
彼女たちの体を盾にして逃げる男性たち。
米国の娯楽作品は、社会の世情を切り取っているのがいいと思う。
勿論、映画として面白かった。
アクションも、素晴らしかった。
リーアム・ニーソンの代表作だと思う。お薦め。