シャドー・ディール 武器ビジネスの闇


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「安全保障」「国防」と言えば予算確保も出来、人権抑制も可能な現代。

「武器商人」という単語は、何となく耳にして理解したつもりでいたが、

具体的なものとしては認知してはいなかった。

その実態を垣間見れる映画。

 

第一次世界大戦で、武器製造業、金融、運輸、等の各種業界が成長を遂げた。

国事行為である戦争を名目に、稼ぐ枠組みが出来上がった。

第二次世界大戦で、より強固になったようだ。

 

「冷戦」で市場規模は膨れ上がった。

現在も、武器弾薬を使う場所を求めて「緊張」を作り出す。

 

米軍の兵が犠牲になると反対論が盛り上がるため、現在はドローン等を使って、

画面越しに「敵」を殺す。

その「敵」の認定は、米国等の独断で決まる。

裁判等の各種手続きは一切なく、根拠もあまり示されない。

ただ、「敵」と認定されたら終わり。

殺害許可は米軍が出す。

他国の主権を侵しても、問題にされない。

友邦であるパキスタンでも、独断で殺害されている。

 

現在の主戦場はシリアである。

シリアはイランの橋頭堡である。

歴史的に一貫したもので、地理的なものだ。

 

イランはイスラム地域大国である。

米国の同盟国イスラエルにとっての「敵」である。

エジプトの世論調査では「イランが核兵器を持てば地域は安定する」という答えが

あったそうだ。

イランは基本的に侵攻はあまりしていない。

第二次世界大戦も無関係である。

米国が作ったパーレビ王朝を打倒したイランを攻撃する機会を常に窺っているらしい。

何故か「ならず者国家」と呼ばれているが、現実に人を殺しているのは米軍が圧倒的である。

 

「中東は永遠に安定しない」とも。

 

権益を奪い返した中国とインドの凄さが分かる。

インドは宗教的な関係で、パキスタン等の問題があり、中国も「ウイグルチベット

問題がある。

 

必要以上に紛争を煽る意思があるのかもしれない。

ミャンマーは何とかいい形で決着出来ればいいのだが。

 

シリアもISではなく、既存の政府の方がましだったのでは。

 


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こちらの映画は娯楽作品だが、金が全てというのを良く見せている。

出来ればどうぞ。

 

金と暴力が大きな顔をしている野蛮な世界。

「愛が必要」という言葉は身に染みた。