始皇帝をモデルにした人気漫画の映画化。
史実とはそれなりに異なる。
中国戦国時代の西の大国・秦王政と部下李信の少年時代、という設定で描かれる。
若くして将軍になる李信が実は下僕の少年だった、という設定はある意味斬新で興味深い。
後の時代では下僕に近い身分から将軍になった人物もいるが、この頃だと難しいだろう。
主人公の設定はともかく、有名な呂不韋と秦王政の関係についても色々捻っているようだ。
この映画での反乱時期も史実とは異なるし。
ツッコミどころはそれなりにあるが、映画としては結構面白かった。
黒卑村?の描写は省いたのか?
あれは貂の人生の背景として重要だと思うのだが。
山の王は漫画的なお約束とはいえ、カッコよかった。
王騎将軍もまあまあ。
個人的には蒙毅がどう描かれるか気になる。
あと御妃は出るのだろうか。史実では不明だが、この映画でもいない事になるのかな。
主役については死なない程度に頑張って欲しい。
今後主人公が出世するにつれて描写が難しくなると思うが、まだ何作か映画化するのだろうか。
戦闘ばかりでなく政治的な動きも描いて欲しい。
内乱の収拾の為のやむを得ない犠牲。
自分が犠牲になる側でもそう言えるか。言わなくてはならないのか。
大国の介入。経済的侵略。
理想の為に命を懸ける。それは名誉か否か。