意外と低予算で済んでいる映画じゃね?
冗談はさておき緊張感漂う怖い話。
現実でもありそう。
この類の話としてはありがちな「オチ」かもしれないが、残酷な話だと思った。
連邦保安官の主人公が、行方不明者の捜索で孤島にある精神病院を訪れた。
フェリーで行き来するしかなく、「シャッターアイランド」と呼ばれている。
同僚と捜索に乗り出した主人公は病院関係者に聞き取りをし、疑惑を深めていく。
ロボトミー手術が精神医療として行われていた頃が舞台。
有名なケネディー家の娘も受けさせられたとか。
この病院では薬剤投与や拘束ではなく、カウンセリング中心の治療を行っているという
院長。
主人公の知人も収監されていた。
彼を助けようと動く主人公は、思わぬ「真実」にたどり着く。
幻覚で見る妻の髪が少し濡れている理由に気付く。
主人公はどうするのか。
冒頭からわざとらしいくらいどんよりした空模様で、それこそ油絵のような空だった。
違和感を持っていたが、途中で理由が分かった。
主人公の心情風景だ。
ただ悩んでいるだけではないからだ。
最後の主人公は、どうなったのか。
塔に焦点を当てていた。
やはり中に入れられるのだろうか。
「悪党として死ぬか、善人として生きるか」
救いとは、何をもって言うのだろう。
本人が楽になる事か。
周囲から見て、状況が改善する事だろうか。
厳しい現実から逃げる事が救い?
本人は楽になれる。
状況は悪化する。
周囲が責任を負わされる。
現実とは、何と過酷なのか。
他人に全てを預ける救いよりも、自分の意思で行動できる状態が私は望ましい。
あなたはどちらを選ぶ?
愉快な映画ではないが、一度は見た方がいいと思う。
Shutter Island - シャッターアイランド・主演ディカプリオ独占取材★