Liberty Stands Still Trailer [2002]
狙撃手が一人の女性を狙う。
最初は拒否していた女性も諦めて自ら手錠に繋がれる。
その女性は米国の銃器メーカーの副社長、リバティ・ウォレス。
これは米国の表と裏を題材にした映画。
娯楽作品なのに重い事案に取り組んだ。
邦画も見習って欲しい。
犯人である狙撃手はリバティに要求する。
自由を謳う憲法修正第二条と銃社会米国の銃を持つ権利について。
最初は疑っていたリバティもだんだん狙撃手の話を信じるようになる。
ジャーナリストである上院議員の息子を銃撃し、全米ライフル協会から上院議員を
切り離した後、リバティの夫である社長を呼びつける。
狙撃手の真の狙いは。
これは人は変わる事が出来る、というのが裏の主題かとも思う。
リバティが人質として捕らえられている場所は、劇場の近くであり、周囲にはビルが
立ち並ぶ。
銃撃の緊張感と、戦う自由としての言論の自由と銃保持の問題を絡ませ、
銃器メーカーと政界の繋がりを匂わせて銃社会の恐ろしさを実感させる。
最後は懺悔までしたリバティが、もしかしたら口約束ではなく本気で狙撃手としての
約束を果たすのではないかとわずかな希望を持てる。
リバティは、今後どうするのか。
これは一人の女性の成長物語であり、大義名分としての自由である戦争と、
個人の尊厳を守るための自由との戦いの物語でもある。
緊張感のある娯楽作品。
言論の自由と身を守る自由としての銃所持について考えてみないか。
"Brooklyn's Finest" - Official Trailer [HQ HD]
上記の映画はある意味上層部について。
こちらはいわゆる「現場」を扱った映画。
作品の基調も違う。興味のある方はどうぞ。