努力家の秀才の話。
幼い頃から将来のオリンピック出場を目指して猛練習をし、優勝を目指す選手として出場した女性の、その後の人生を描く。
実話が元らしい。
現役引退後ロースクールを目指して進学するも、休息を求めて引っ越した先で、「ゲーム賭博」と出会う。
アシスタントとして関わった彼女は、その後胴元となった。
彼女が扱うゲームはポーカーのみ。
最初は上手く行っていたが、マフィアに目を付けられてからは危うくなる。
気付いた彼女は、足を洗う事にするが、時既に遅く・・・、という話。
幼少期から休まず動き続けた人間を描いているが、隙を見せない為に薬に手を出すとか、賭博の魅力、有名人の価値など、人の欲を生々しくあぶりだす。
スリルを味わうための賭博で、ポーカー自体を好む人が破滅するのは少し悲しい。
怜悧な主人公の考えは何となく理解出来た。
「私に残ったものは名前しかない!」という彼女の叫びは、それでも遠かった。
法廷で彼女の真面目さが認められ、報われる最後は救いがあっていい。
多分、これは人生賛歌の映画なのだろう。
愉快でもなく、盛り上がらず、爽やかでもないが。
だが、それこそが人生で、それを受け入れ諦めずに取り組む事自体が、あるべき姿なのかもしれない。
同じ監督の作品。割と怖い。お勧め!
違うゲームの話。ワクワクできる。
肉体を使った頭脳戦。度胸と冷静さ。