ガルヴェストン


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殺し屋が家出少女を助けるお話。

嫌らしくはない。

 

余命を宣告された殺し屋が、偶然拾った家出少女。

彼女は普通の仕事だと思って応募したと主張する。

主人公は彼女を連れて街を出る事にするが、という話。

 

犯罪組織からの逃走劇。

ロードムービーではあるが、スッキリはしない。

 

途中に彼女の故郷で幼児を見つけ、同行者が増える。

主人公は危険な道行に幼児を巻き込むのか、と怒るが酷い男から保護するんだと訴える。

受け入れた主人公は、彼女たちが生きて行けるような方策を考えるのだが。

 

余命わずかな主人公は、人生を清算するべく気まぐれで助けた少女たちの為に危険を冒す。

その結果彼の望みとは異なる結末を迎える事になる。

 

諦めて過ごしていた主人公と家出少女が、出会いでお互いに影響を受けて変わって行くのはいい感じだし、モーテルの人も生き生きとしていた。

 

ただ、最後の展開は安堵すると共に、残酷な結果を暗示するものだった。

結果的に子どもを産むためだけの人生で終わってしまった彼女は、生まれてきた事を前向きに捉えることが出来る瞬間がわずかでもあっただろうか。

幼子を嫌悪も忌避もせず、子どもとして慈しんでいた彼女は、若くても母親だったと思う。

 

彼女ほど極端ではなくても、彼女のような人生を過ごす人は沢山いるだろう。

米国だけでなく、世界中に。

女性の処遇が、良妻賢母教育から脱していない日本も、似たようなものだ。

 

苦しかっただろう彼女の人生に救いがあれば良かったと思う。

彼女と彼女たちに乾杯!

 

 

 

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