サスペンス風の不倫?ドラマ。
見終わった後はしんみりする。
現実に疲れた主人公が自分探しをする映画。
証券会社か銀行か曖昧だが不良債権処理で破綻した会社で支店長を務める主人公は、
顧客に責められ別れて暮らす妻子の事を考える。
母子は英語の勉強を兼ねてオーストラリアに暮らしているのだ。
2年近く放置していた事に思い至った主人公は、妻子の住むオーストラリアに向かうの
だが、という話。
初めて訪ねる妻子の家で親しげな男性を見かけ不倫を疑って男性の後を付けたり、
自分の家でもあるはずの妻子の家に入らなかったり、妻には声を掛けなかったり、
慎重な性格なのかと思っていた。
偶然知り合った女性を助けて彼女と行動を共にし、妻子の家にいた犬も付いてきて
段々と自分の異変に気付くさまは違和感が無かった。
彼女の事件まで真相に気付かなかった。
大ヒットした「ゴースト」とはまた別系統の作品だった。
主人公に話かけていた人たちは実は・・・なのだろうか?
見た人の印象でいいのだろう。
私は昔はこの類の話はいまいちだったのだが、割としみじみと見れた。
人間に幅が出来たという事かな。
最後道行を決めた彼らの姿は清々しかった。
登場人物をバカにしていないからいいのだろう。
真面目に働く人が搾取される様も取り上げたドラマでもある。
家族についてじっくり考えたいときにどうぞ。
主演者の力作。祖国への忠誠とは何か、考えさせられる。
日本の日常。ブラックコメディかも?
娯楽作品として面白いが、米中の間の朝鮮半島としての実態が見られる。