風変わりなロードムービー。
ロードムービーに外れ無し!
3年ぶりに帰宅した夫と旅に出て、夫の別れを済ませる事にする妻の話。
いわゆるファンタジー。
「物語」としての設定としてはいいと思う。
現実だったら受け入れられるだろうか。
だが、突然の別れよりは、別れまでの余分の時間を確保したいと思うのは、素朴な
人の想いというものだろう。
どこの家族にも、誰にでもある諍いや感情のこじれ、後悔などといったものを扱い
つつ、主人公自身の過去の悔いも浄化していく。
「死」は恐ろしいものでも、残酷なものでもなく、日常の一場面に過ぎない事を、
二時間かけて説明する映画だったような気がする。
楽しい映画ではないが、しみじみと見れる。
浅野忠信が、初めて男前に見えた。
主人公と映画の力かな。
人は自然があってこそ生きていける。
それを再確認させてくれる映画だった。
浅野忠信、深津絵里と夫婦役で「夢かなった」映画「岸辺の旅」試写会イベント1 #Journey to the Shore #event