多分SF映画。
私の推測だが、人間の数が減少した未来で、社会を維持する為、諍いを回避する事を
目指して作られた町が舞台。
この世界では、社会を形成しているのは主人公たちが所属しているこの「町」のみ
なのか?
それとも某宗教団体のように隔絶された地区を作り上げて、こもっているだけなのだろうか。
それは見ている側には分からない。
少なくとも私には判断がつかなかった。
記憶を共有する、というやり方も良く分からなかった。
ただ、薬で記憶を消す、という事や音楽を知らない、というのは、
音楽が権力による弾圧の対象になったり、精神医療で薬を摂取するという事例が
珍しくない現状を見るに、あり得ない話ではないと思えた。
今後この「町」がどうなるのか不明だが、権力者の命令よりも、
「お前を信じている」と言える友がいる事は、未来への確かな希望と成りえる
ものだろう。
分かりにくいが、考えさせられる映画だった。
時間の無駄にはならない。
そう言えば、この町には本もない様だった。