ドラマのヒット作の続編。
話の作りはあまり変わっていない。
公安が日本を守る為に存在し、構成人員は個人の幸せを犠牲にして働く、という設定の
物語は前からある。
主人公の夫役の俳優の主演作の「MOZU」や、名探偵コナンにも公安は「良い役」で
出てくる。
公安の現実での存在意義はさておき、この作品での公安は何の仕事をしているのか分からないので、カッコよさは特にない。
この話は主人公の強さと凛々しさを楽しむためのものなので、細かい事は気にせず
見るに限る。
メタンハイドレートの採掘問題と、海の汚染、資金洗浄という時事ネタを娯楽作品として取り上げた事は好印象。
だが、せめて娯楽映画では、米国の息のかかった人物の逮捕場面を見せてほしいものだ。
「大勢の人間が関わっている。今さら止められない」が脅し文句として有効な日本は異常。間違いを認めて止めたり修正した方が良い事例はいくらでもある。
気楽に見られる娯楽作品としてはまずまず。
切れ味の良い主役のアクションは良かった。
実在のギャングが主人公の映画。国を利用し、利用される。
参考にした事件はありそうだが、血の通った人間としての諜報員が見られる。