合衆国大統領が狙撃されたら?という映画。
モロッコを訪れた大統領が狙撃される。
だが、彼は替え玉で。
療養明けの護衛担当者は、犯人を捜して行動を始めるが、というお話。
本物(替え玉ではないという意味)の大統領が側近に言われて空爆を指示しそうに
なったり、テレビ番組の責任者がデモをそんなもの要らないとマスコミとして日常的に
情報の取捨選択(統制)を行っている事をさり気なく描写している。
とにかく画面の展開が早く、切り替えも多いので、少し分かりにくい。
観光客の視点もいれて現場の混乱を観客に見せる無駄のない演出。
「狙撃されたら」どうなるか、という問題提起一点に絞った作品。
現場の混乱も含め、大統領周辺の動きや、実際に殺されるのは一般人である事など、
実際の事件の発生を想定した話づくりになっていると思った。
展開は上手く、飽きさせないが、面白くはない。
映画なので、凄惨な暴力はなく、安心して見られる。
簡単に命が奪われる映画。
あちこちで活動している合衆国。その危うさ。