小説の映画化らしい。知らなかった。
「死者が見える」ばかりに厄介な事件に巻き込まれ戦う羽目になる主人公。
「死者が見える」設定は映画だとそれなりに存在するが、ここまで暴力にさらされるのは意外と珍しいのでは?
さすが米国映画。
奇妙なものが見えるために母親が父親によって精神病院に入れられるという重い冒頭
から始まり、「学んだ」主人公は余計な事を喋らない事で保身を図る。
それでも信じてくれる彼女と署長がいて、悲惨な印象は受けない。
友人から相談され、事件を未然に防ぐべく動き出す主人公だが、という話。
形を変えたゾンビものだったりするのか?
死者は喋らないのだが、主人公を頼って現れる。
それによって暴力と事件に巻き込まれる。
巻き込まれやすい人は存在するので、それの亜種かもしれない。
いつゾンビになるか恐れるというゾンビ映画よりこちらの方が私は面白かった。
流血はあまりないので、子どもも見られる。
話自体は単純だが、特に気にはならない。
署長役のウィレム・デフォーは久しぶりに見たが、美味しい役だった。
彼の真面目さが物語を支えているように見える。
現実味を担保しているというか。
最後は、また女性が死ぬのかとウンザリした。
何故いつも女性が死ぬ役なのだ?
美しい想い出のために死ぬ必要があるのか?
厳しい現実を演出する為か?
それはさておき映画としては悪くなかった。
気分転換にどうぞ。
怪しい奴は取り敢えず精神病院。
力ある者の責任。まだ10代だけど。
誰もが行く道。