色々あるケビン・スペーシー主演。
映画はしみじみさせるなかなかの出来。
ある日、アメリカでいわゆる「おかしい」人が見つかる。
文字通りいきなり現れたというのだ。
荷物もなく、身分証明になるものもなにもない。
彼によると、自分は人間ではなく、「K-PAX」から来た宇宙人だという。
彼の担当医は彼の素性について調査を開始するが、という話。
彼は異常者として精神病院に収容されるが、暴力的ではないので拘束はされていない。
彼は医師が自分の話を信じないと知りながら故郷の星について話す。
天文学者には興味を惹く内容となっている。
カウンセリングの一環として催眠療法も行う結果、彼の「友達」の素性も分かる。
「友達」が何故彼に助けを求めたのか理解した医師は彼の助けになりたいと願う。
精神病院の患者たちは彼の働きかけで一般人と同じような振る舞いが出来るように
なってきた。
彼は一人だけなら連れて帰れると患者たちに約束する。
彼は本当に「K-PAX」の人だったのか?
それとも妄想で、友達は彼自身なのか?
それは見た人の好みの方でいいと思う。
私は「K-PAX」の方である。
その方が夢を持てる。
妄想の可能性も否定しない。
もともと映画だから。
医師の親子関係の修復も描かれており、全体的に温かみのある映画になっている。
まあ、気になる事もある。
この類の主人公は大体男性だ。
女性だと痛々しいからか?
・・・まあいい。
疲れた時に見るといいのでは。
星空を見上げたくなるかもしれない。
それならこの作品は成功したと言える。
ファンタジーなので。しんみりする。
介護と後見人制度の厄介な問題。一応関連分野。
医師の彼の演奏をどうぞ。