医師が主人公のものとは別もの。
結構考えさせられる。
有名な人は出ていたのだが、私は知らない作品だった。
過去と向き合う話。
学生運動が盛んな時期に学生だった人たちが、正義を胸に事件を起こし、名前を変えて
逃亡生活を送る。
刑事事件は起こしているが、目的は別にある。
だが、慣れと疲れで意図せざる結果に繋がってしまい、犯罪者となった。
犯罪は裁かれるべきだが、掲げた社会正義を否定するのは違う。
人間と概念は異なるからだ。
自首するはずだった女性が、FBIに逮捕される。
弁護を依頼された、労働問題等で実績のある弁護士は断る。
大きな事件なのに何故だろう?
疑問に思った記者は弁護士の身辺を調査し始めるのだが、という話。
かつての仲間とのねじれた信頼、葛藤、冤罪、秘密、いろいろなものが浮かび上がる。
最後の彼女の決断の理由は不明だが、主人公が見せた「誠意」に報いたのだろうか?
私はそんな気がする。
記者の動きで表に出ている情報の精査の重要性も伺えた。
行動の責任については、動機の善悪は問題にならないのか?
それとも動機に善悪を推し量るのは無理がある、傲慢な考えなのか?
何にせよ法というものは厄介だ。
現在も「社会正義」の為に流血があり、大国の都合で放置されている。
それでも社会正義の旗は掲げるべきだ。
恣意的な運用が問題なのだ。
「正義」の独占は許さないし、事実認定は現実に即さないといけない。
正義とは何だろう。
これも正義とは何か?かな? マネーの力が大きすぎる。
これも正義とは何か。
女性への扱いは何時でもどこでも苛烈だ。