よくある?汚職警官もの。
筋を通す主人公が孤軍奮闘する。
内容は目新しさはあまりない。
予想外な犯人、というわけでもない。
将来を諦めつつも希望は捨てない犯人役の青年の葛藤とか、子持ち女性は大変なんだな、というどこにでもある普遍的な問題が取り上げられる。
米国ニューヨーク市85分署が舞台。
主人公は父親も警官で、本人も警官になった。
警察の仕事は好きではなさそうだが、選択肢が無かったようだ。
そんな中発生した事件で、犯人の動きが不自然だったので疑問を持った主人公は、現場に赴く。
盗みに入ったのに金庫に現金や麻薬が残っていたのだ。
準備不足にしては怪しい。
この事件には裏があると睨んだ主人公は、犯人の生け捕りを考える。
他の警官が射殺を目論むなか、あくまでも生け捕りにするべく行動する。
漸く犯人に接触し、何とか確保するのだが、彼は射殺される、という話。
犯人が逆に主人公を脅す言い方は、本邦でも恒常的に行われてそうなもので、
人間の考える事は大して変わらないのだな、と実感できるものだった。
不愉快な現実を直視できないと何も分からず、何も出来ないのは確かだ。
アクションは迫力だった。
麻薬の話。こちらの方が怖い。
警察の腐敗。下っ端でもこれだけの事が出来る。
米国人には価値がある。弱小国の人間にはない。