リンカーンは車とかけているのかな?
クラシックカーには疎いので恐らくだが。
なかなか面白い映画だった。
見終わってスッキリとはしない。
主人公の弁護士が、かつて死刑求刑を受け、懲役刑で済むように尽力した事件の真相と
新たな依頼人が関わる話。
依頼人は弁護士として活動を続ける為に口を噤むしかない主人公の立場を利用する為に近づいた。
依頼人はずる賢いが、これは司法の問題点でもあり、人間社会の暗部でもある。
富裕層は資金力と信用があり、貧困層は真面目に訴えても信じてもらえないのもまた
現実である。
暴力的な人物を別の暴力で牽制するというのは、暴力の使い方としては有意義ではあるが、やはり正攻法では何とも出来ないのは残念である。
この案件の検事は真面目そうなので通報を受けて動いてくれそうではあるが。
しかし顧客が娼婦を「報い」というのは変だ。
何故客になるのか?
暴力を振るう為に?
解せない。
この主人公の弁護士は問題を「無かった事」にはしないようなので、一応希望は持てる。
それにしても女性への殺害よりも「可愛い息子」という母親は世界共通なのか。
バックでもみ消すのは男だし。やれやれ。
真犯人を探す映画。日本のは情緒的だ。
そして正攻法の場面が全然ない。情けない。
復讐する事で再生できる主人公。
紛争は結局暴力の正当化と土地問題に尽きる。
派遣国家が派遣を維持する為に情報を独占し、現実をも左右させる。
それは許される行為か? 思想信条の自由を揺るがすのでは?
「暴力は常に振るう側の問題なのだ」バナナフィッシュ。