ゴジラシリーズの最新作。
戦中から出没していたという事は核実験の影響という線は否定するのだろうか?
ストライキの影響とはいえ米国でもヒットしているのは喜ばしい。
本編については、「特攻」の生き残りである主人公の敷島浩一と、そこに転がりこんできた大石典子と明子の「母子」の関わり、旧軍との関係性によって縛られていたものが、近所の「姉さん」や職場の人々とのおかげで過去と向き合い、自分自身を解放する
話、という事でいいのだろうか?
ドラマ部分の説得力は主役の演技だけで維持しているという書き込みも見たが、彼の「トラウマ」を想起させる動きは、その評価を納得させるものではあった。
あの時期にしては赤子の血色が良すぎるのも気になった。
ヒロインについては、同じく血色が良すぎる気がしたが、主人公に出会うまで寝床の確保や赤子の世話はどうしていたのだろうと思ったのだが、本筋とは関係ないのでまあ良しとする。
主人公の戦後の仕事は日本政府の仕事なのだろうか?
GHQの予算は日本の国家予算の3分の一を占めていたというからその一部なのかな?
魚雷を蒔きすぎて米軍が海からの上陸を断念したという話も見かけた事があるので主人公のような仕事をしていた人は実際にいたのだろうと思う。
ヒロインに取っては主人公は「地獄で仏」のようなものだったろうし、彼女があの時まで「無事」だったのは奇跡的でもあるだろうから、あの後も何だかんだでそれなりに生きられるような気もする。
それより明子は強運の主だ。
酷い扱いを受けた孤児は大勢いたし、命を落とした人も珍しくないなか、無事成人できそうだ。
彼女こそこの映画での「救い」や「希望」を体現しているのだろう。
「ゴジラ」についてはパニック映画を「象徴」する存在だと思っているので、今回のような描写は良かった。
映画としてはそれなりに満足できる仕上がりだったが、全体的に「綺麗すぎる」印象を
受けた。
水回りの整備もこれからで、家のない人も大勢いただろうから、もっと汚かったはずだが。
まあ映画だからいいけどね。
そういえばこの映画米国では「ホラー映画」の扱いだそうで。
やれやれ。
個人的には気に入ったので続編が見たい。
成長した明子視点で。
15歳くらいとかで。
奮闘したスタッフ・俳優たちに拍手!
「特攻」についてのニュース番組。
日本軍無能すぎ。現在も大して変わらない?
この映画「神木隆之介のおかげで持っている」と言われていたな。