ドゥーニャとアレッポのお姫様

予告編はありません。

 

シリア難民を題材に扱っています。

 

あくまで童話の雰囲気で描かれています。

 

父親が牢屋の中だったり、母親が亡くなっていたり、友人と生き別れだったりと、

厳しい現実もさりげなく織り込まれています。

 

祖父母の優しさと強さ、助け合う隣人たちなど、人の善良さが全面に押し出されている

ので、模範的な童話だと思います。

 

童話として「魔法」の要素や、助けてくれるお姫様など、子どもが喜ぶものもしっかりと登場します。

 

基本的にシリアが悪役のようですが、直接的には出て来ないので、あまり気にはなりません。

 

歴史が好きな人や子どもがいる人には需要もあるだろうから、配信やDVD販売の対象にすればいいと思いますね。

 

温かい作品でした。

 


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石鹸が有名だったとは知りませんでした。

 


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内戦と言っていいものですかね。

 


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シリアと言えば古代から発展していた国のようですが。

そういえばパレスチナの人々は自分たちの事を「大シリアの一部」だと思っていたそうですね。

 


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初見ですが。気分転換にどうぞ。

ミラベルと魔法だらけの家


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ディズニー作品。

舞台は何処なのだろう?

メキシコあたり?

間違えていたら申し訳ない。

 

ディズニーについては労働問題や人種差別問題、最近では虹色運動関連と色々あるが、

作品としてはいい出来だと思う。

魔法が何でもありなのは気になるが、そういうものだと思って見るしかない。

映画だしね。

 

内容については他の方が散々書いているだろうから省くが、ミラベルの人物造形は

良いと思う。

「特別」な家に生まれて、特別な力を持ちえない人間の葛藤や見栄は想像出来るし、

うかつには言えないだけ負担もあるだろう。

家族からは「ミソッカス」扱いされるだろうし。

何より本人の自尊心が傷つく。

 

現状の問題点に気付いて何とかしようと奮闘する主人公に向けられる人々、特に祖母の

言葉が残酷で、現実的だった。

主人公を馬鹿にせず協力する家族の姿は意外だった。

基本的に温かい家族だと思う。

 

御伽噺の域を出ていないが、あくまでも「ファンタジー」だから、これで良いと思う。

 


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ディズニーの現実。

 


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これは傑作! 代表作です。

 

 

光の旅人 K-PAX


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色々あるケビン・スペーシー主演。

映画はしみじみさせるなかなかの出来。

 

ある日、アメリカでいわゆる「おかしい」人が見つかる。

文字通りいきなり現れたというのだ。

荷物もなく、身分証明になるものもなにもない。

彼によると、自分は人間ではなく、「K-PAX」から来た宇宙人だという。

彼の担当医は彼の素性について調査を開始するが、という話。

 

彼は異常者として精神病院に収容されるが、暴力的ではないので拘束はされていない。

彼は医師が自分の話を信じないと知りながら故郷の星について話す。

天文学者には興味を惹く内容となっている。

 

カウンセリングの一環として催眠療法も行う結果、彼の「友達」の素性も分かる。

「友達」が何故彼に助けを求めたのか理解した医師は彼の助けになりたいと願う。

 

精神病院の患者たちは彼の働きかけで一般人と同じような振る舞いが出来るように

なってきた。

彼は一人だけなら連れて帰れると患者たちに約束する。

 

彼は本当に「K-PAX」の人だったのか?

それとも妄想で、友達は彼自身なのか?

 

それは見た人の好みの方でいいと思う。

私は「K-PAX」の方である。

その方が夢を持てる。

妄想の可能性も否定しない。

もともと映画だから。

 

医師の親子関係の修復も描かれており、全体的に温かみのある映画になっている。

まあ、気になる事もある。

この類の主人公は大体男性だ。

女性だと痛々しいからか?

 

・・・まあいい。

 

疲れた時に見るといいのでは。

星空を見上げたくなるかもしれない。

それならこの作品は成功したと言える。

 

 

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ファンタジーなので。しんみりする。

 

 

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介護と後見人制度の厄介な問題。一応関連分野。

 

 


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医師の彼の演奏をどうぞ。

 

ランナウェイ 逃亡者


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医師が主人公のものとは別もの。

結構考えさせられる。

 

有名な人は出ていたのだが、私は知らない作品だった。

過去と向き合う話。

 

学生運動が盛んな時期に学生だった人たちが、正義を胸に事件を起こし、名前を変えて

逃亡生活を送る。

刑事事件は起こしているが、目的は別にある。

だが、慣れと疲れで意図せざる結果に繋がってしまい、犯罪者となった。

 

犯罪は裁かれるべきだが、掲げた社会正義を否定するのは違う。

人間と概念は異なるからだ。

 

自首するはずだった女性が、FBIに逮捕される。

弁護を依頼された、労働問題等で実績のある弁護士は断る。

大きな事件なのに何故だろう?

疑問に思った記者は弁護士の身辺を調査し始めるのだが、という話。

 

かつての仲間とのねじれた信頼、葛藤、冤罪、秘密、いろいろなものが浮かび上がる。

 

最後の彼女の決断の理由は不明だが、主人公が見せた「誠意」に報いたのだろうか?

私はそんな気がする。

 

記者の動きで表に出ている情報の精査の重要性も伺えた。

 

行動の責任については、動機の善悪は問題にならないのか?

それとも動機に善悪を推し量るのは無理がある、傲慢な考えなのか?

何にせよ法というものは厄介だ。

 

現在も「社会正義」の為に流血があり、大国の都合で放置されている。

それでも社会正義の旗は掲げるべきだ。

恣意的な運用が問題なのだ。

 

「正義」の独占は許さないし、事実認定は現実に即さないといけない。

 

 

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正義とは何だろう。

 

 

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これも正義とは何か?かな? マネーの力が大きすぎる。

 

 

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これも正義とは何か。

女性への扱いは何時でもどこでも苛烈だ。

ライリー・ノース 復讐の女神


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「普通の主婦」が鍛錬して復讐を果たす!

銃器と暴力を相棒に人間は当てにせず自力救済を達成する話。

 

なんだかなぁ。

いや主人公はある意味立派だけど。

真面目に堅実に生きるだけでは望みは果たせないと全編通して語られるので、微妙な

気分。

話はそれなりに面白いので、女性がカッコよく活躍する物語を求めている人にはお勧めする。

 

裕福とは言えないがそれなりに平和に暮らしている夫婦と娘の家族。

ある日夫が強盗の運転手役に誘われた事で、日常は崩壊する。

断ったのだが、見せしめとしてマフィアに殺害されるのだ。

妻である主人公だけが助かったのだが、治療の為服用していた抗精神薬を理由に証言

能力にケチをつけられ、犯人は服役を免れたようだ。

 

司法制度に裏切られたと感じた主人公は、復讐を果たすべく外国でボクシングや賭博、軍事訓練?などを受ける。

 

強くなった彼女はスラムを拠点に復讐を遂げるべく手始めに判事を血祭に上げるのだが・・・。

 

彼女の復讐により一時期とはいえスラムが安全になったというのは素晴らしい。

副題の復讐の女神より守護天使の方が彼女に相応しいのでは。

 

マフィアは彼女を殺す事しか考えないし、警察も事件を起こした彼女を追う形でしか動かない。

正攻法での突破は難しいのか。

某虹色運動のような謎の資金力は一般人にはないからな。

 

最後主人公は自暴自棄になっていないようで良かった。

復讐は何も生まないというけれど、耐えるばかりの人にとって多少は溜飲を下げる効果があるのではないかと思う。

そういう人にこの作品が届くといい。

 

「最強のママ」とかいう煽り文句、やっぱり失礼だと思う。

 

 

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司法の問題点について。

 

 

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マフィアの美学? こちらの方が中枢に近いのだろう。

 

 

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市長選に絡む事件。これも復讐かもしれない。

 

 

インビジブル・ウィットネス 見えない目撃者


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自力救済のすすめ?

難しいけどね。

 

想定外の事故を起点に転落して行く実業家の話。

 

最初は不倫相手を「うっかり」死なせたという「よくある」話かと思った。

だが「あり得る」事件を前提に想定外の結果へと繋げる話で、なかなか見事な作りだった。

 

弁護士に対する演出も弁護士への偏見と先入観を上手く利用したものとなっており、

事件ものが好きな人には楽しめると思う。

復讐ものが好きな人にも変化球だが悪くないのでは。

諦めない事の大切さを教えてくれる。

 

ひき逃げで犯罪者になる事は誰にでも起こり得る。

運転する人なら例外はない。

 

それにしても真面目な人が損をするのはどこの国も同じなのか。

残念だ。

 

丹念な準備と詳細な情報。

それを適切に判断し有効に利用する才覚と度胸と行動力。

彼女は素晴らしい。

 

被害者となった人達の鎮魂を祈る。

 

 

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理不尽な死が題材かな。見て損はない。

 

 

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成功の代償。弱いのが当然なのかもね。

 

 

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これも復讐関連だったような気がする。悪くはない。

 

リンカーン弁護士


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リンカーンは車とかけているのかな?

クラシックカーには疎いので恐らくだが。

 

なかなか面白い映画だった。

見終わってスッキリとはしない。

 

主人公の弁護士が、かつて死刑求刑を受け、懲役刑で済むように尽力した事件の真相と

新たな依頼人が関わる話。

依頼人は弁護士として活動を続ける為に口を噤むしかない主人公の立場を利用する為に近づいた。

 

依頼人はずる賢いが、これは司法の問題点でもあり、人間社会の暗部でもある。

富裕層は資金力と信用があり、貧困層は真面目に訴えても信じてもらえないのもまた

現実である。

 

暴力的な人物を別の暴力で牽制するというのは、暴力の使い方としては有意義ではあるが、やはり正攻法では何とも出来ないのは残念である。

 

この案件の検事は真面目そうなので通報を受けて動いてくれそうではあるが。

 

しかし顧客が娼婦を「報い」というのは変だ。

何故客になるのか?

暴力を振るう為に?

解せない。

 

この主人公の弁護士は問題を「無かった事」にはしないようなので、一応希望は持てる。

 

それにしても女性への殺害よりも「可愛い息子」という母親は世界共通なのか。

バックでもみ消すのは男だし。やれやれ。

 

 

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真犯人を探す映画。日本のは情緒的だ。

そして正攻法の場面が全然ない。情けない。

 

 

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復讐する事で再生できる主人公。

紛争は結局暴力の正当化と土地問題に尽きる。

 

 

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派遣国家が派遣を維持する為に情報を独占し、現実をも左右させる。

それは許される行為か? 思想信条の自由を揺るがすのでは?

「暴力は常に振るう側の問題なのだ」バナナフィッシュ。